集合住宅向けの光回線は最寄りの電柱からマンションの共用部分まではどの配線方式でも光ファイバーですが、共用部分から各戸までの配線方式が3つあります。
料金自体は数百円しか変わらないのでコスト面ではそれほど気にはなりませんが、ネットの回線速度に大きく関わってくるので大事な部分と言えます。
ただ、配線方式は基本1つのみ導入されていて、複数から選択できることはまずありません。ある意味どの配線方式が導入されているかはガチャと言えます。
とはいえ、事前のエリアチェックで導入されている配線方式は分かるので、良いタイプにあたったらラッキーぐらいと思ってもらえればいいです。
では、3つの配線方式について解説していきます。
マンションタイプの配線方式はVDSL方式、光配線方式、LAN配線方式の3つがある
- VDSL方式
- 光配線方式
- LAN配線方式
それぞれの料金から違いや特徴をまとめました。
配線方式 | 速度 | 料金 |
---|---|---|
VDSL | 下り最大200Mbps(西日本エリアは最大100Mbps) | 3,200円~4,500円 |
光配線 | 下り最大1Gbps | 3,200円~4,500円 |
LAN配線 | 下り最大100Mbps | 2,600円~3,900円 |
VDSL方式は設備導入が簡単なことと導入コストが低いことから1番多い配線方式です。ただし、光ファイバーではなく電話回線を利用するので、理論値上の速度も遅いのと抵抗が大きくて速度が落ちやすいです。
導入されていたら1番嬉しいのが光配線方式です。その名の通りすべて光ファイバーなので、大元の回線速度1Gbpsのまま利用できます。1Gbpsは1,000Mbpsなので、理論値上でVDSL方式の最大10倍!の速度となります。もちろん、実効速度でも電話回線より光ファイバーの方が速度が落ちにくいので速いです。
しかも、理論値上で最大10倍速度が変わるのに料金は同じという仕様なので、正直VDSL方式利用者の私としても悔しいです……
最後のLAN方式は導入されているのが珍しい方式です。理論値上はVDSL方式と同じ速度ですが、ネット用のLANなので、VDSLより速度が出やすいです。また、月額もVDSLや光配線よりも少しだけ安くなっています。
配線方式の切り替えはできる?
料金が同じなら速度が速い光配線方式へ切り替えられないのかな?と思われるかもしれません。
配線方式の切り替えは新たにマンションで工事をして壁に穴を開ける必要があります。
賃貸ならマンションのオーナーや管理会社と交渉して承諾が必要ですし、分譲なら管理組合との話し合いが必要です。
現実的に配線方式の切り替えは難しいです。
現在VDSL方式を利用中で速度にお悩みの方は下記の関連記事内の速度改善方法を参考にしてみてください。
個人的におすすめしたいのが配線方式ではなく回線自体の切り替え(乗り換え)です。
同じフレッツ光や光コラボレーションでは変わりませんが、NTT以外のNURO光やauひかりや電力会社の光(eo光やコミュファ光など)への乗り換えです。
中でもNURO光はすべて光配線方式な上に下りの速度が理論値上で2Gpbsと従来の光配線方式の2倍の速度になっています。
超えるべきハードルが色々ある配線方式の切り替えよりも回線の乗り換えをおすすめします。
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