IPv6なら速度アップ!プロバイダ別対応状況や実際の結果まとめ

ネットの回線速度が遅い時にはプロバイダの乗り換え(@niftyからBIGLOBEへなど)や回線自体を変更すること(フレッツ光からNURO光へなど)が根本的な解決になります。

しかし、契約期間の関係や料金面など、そう簡単には決められません。

そこで、現在の環境のまま速度アップが期待できるIPv6接続をおすすめします。

このページではIPv6にすることでどうのように速度が上がるか、また実際に速度を測定してまとめています。

IPv6とは

インターネットに接続するデバイス(パソコン,スマホ,ゲーム機などなど)にはすべて固有のIPアドレスが割り当てられます。

IPアドレスは2進数(0,1)を組み合わせて表現されます。現在主流のIPv4では2進数で32ビット(桁)になるので、2の32乗=約43億個が最大数となります。

43億個と聞くととてつもなく多く感じるかもしれませんが、現代においてインターネットに接続するデバイスは一人一台どころか複数台持っていても珍しくありません。

接続できるデバイスが増えてきたことで、IPアドレスが足りなくなってしまう問題が出てきました。実際に2011年2月3日にIANA(IPアドレスを管理するプロジェクトグループ。現在はICANNに引き継ぎ)が新規で割り当てができるIPv4アドレスが無くなったと発表しました。

そこで、在庫枯渇問題を解決するために登場したのがIPv6です。IPv6なら2の128乗個に割り当てられるので、地球上の砂粒全部に固有のIPアドレスを割り当てられるぐらい余裕があります。

また、なぜIPv6が速度アップに貢献するかと言うと、IPv4とIPv6では接続方法が違います。もっと分かりやすく言うと、使用している道路が違うので、ほとんどのユーザーが混雑する道路(IPv4)を利用しているのに対して、IPv6はまだまだ利用者の少ない道路を快適に使えるというわけです。

具体的な数値としてはIPv4が下り最大200Mbpsに対してIPv6が下り最大1Gbpsと、理論値上の速度で5倍の差があります。

IPv6にはPPPoE方式とIPoE方式の2種類。速度アップが期待できるのはIPoE方式

IPv6にすれば何でも速くなるかと言うとそうではありません。

実はIPv6には「PPPoE方式」と「IPoE方式」の2種類があります。

PPPoE方式はIPv4にも採用されているタイプで、IPv6網に接続するのに仮想化されたトンネルを通過しないといけません。トンネル方式とも呼ばれます。

このトンネルを通過するのに速度が制限されるのと、IPv6とインターネットに接続するのにIPアドレスが2つ出てしまうので、思わぬパケットロスが発生することがあります。

IPアドレスが2つ発生してしまう問題はマルチプレフィックスと呼ばれていますが、これを解決するために専用の外部アダプタが必要になります。

対してIPoE方式はIPv4とも被らずに仮想化されたトンネルも通らないので、速度が落ちにくいというわけです。ネイティブ方式とも呼ばれます。

したがって、速度アップを目的にIPv6にするならIPoE方式に対応したプロバイダや回線事業者を選ばないといけません。

IPv6の注意点や気を付けるポイントは?

IPv6はプロバイダが対応していること以外にいくつか気を付けるポイントがあります。

まず、使用するデバイスがIPv6に対応していることです。パソコンやWi-Fiルーターが古いタイプではIPv4にしか対応していないので、IPv6に切り替えてもIPv4接続になってしまい速度はそのままです。

2010年以降に購入したものであればまずIPv6に対応していますが、それより前に購入したものであれば型番+IPv6でググってもらえれば対応状況が分かります。

また、ユーザー側のデバイスが対応していること以外に接続先のWEBサイトやサービスなどもIPv6に対応している必要があります

速度が要求されるものとしては動画サイトが代表的ですが、YouTubeやNetflixが対応しているぐらいで、HuluやU-NEXTはまだIPv6には対応していません。

じゃあ、IPv6に変えてもHuluやU-NEXTを快適に見られるようにならないの?と思われるかもしれませんが、実はIPv6のIPoE方式のv6プラスというものを利用することで解決できます。※専門用語が多すぎて分かりにくくてすみません……

IPv6にすることで利用できないサービス

IP電話や固定IPが利用できなくなります。光回線にしている人はIP電話ではなく光電話にしている人が多いと思うのであまり問題はないと思います。

固定IPが利用できないのはサーバーを建てたり、ネットワークカメラを設置している人にとっては大きな問題と言えます。

他にも一部オンラインゲームで対応していないことがあるので、ネットゲームの環境改善のためにIPv6を導入予定の人は事前にゲーム名+IPv6で対応状況を調べるのをおすすめします。

IPv4しか対応していないサイトでも速くなるv6プラス

ここまでIPv6のIPoE方式がおすすめと書いてきました。しかし、IPoE方式ではIPv4しか対応していないサイトは表示できないので、従来通りのIPv4接続になってしまうのが弱点です。

まだまだIPv6に対応しているサイトやサービスは少ないです。じゃあIPv6にしても意味ないじゃないかと思われるかもしれませんが、v6プラスにすることで速度改善が期待できます。

v6プラスとは正確にはIPoE+IPv4 over IPv6と言って、IPv4 over IPv6の部分が肝になります。簡単に言うとIPv4接続時にも一旦IPv6を通ってからIPv4に変換するので、IPv4の下り最大200Mbpsの上限ではなく下り最大1Gbpsが利用できるようになります。

今まで書いてきたことをまとめると、IPv6のIPoE方式でIPv4 over IPv6に対応したv6プラスを利用できるプロバイダを選ぶことが大切です。

プロバイダ別IPv6対応状況

プロバイダ・事業者料金接続方式
OCN無料OCN光/ドコモ光IPoE
フレッツ光PPPoE
Yahoo! BB月500円SoftBank光/フレッツ光IPoE
So-net無料So-net光/フレッツ光IPoE
BIGLOBE無料ビッグローブ光/フレッツ光/ドコモ光IPoE
NTTぷらら無料ぷらら光PPPoE
@nifty無料@nifty光IPoE
eo無料eo光PPPoE
コミュファ無料コミュファ光PPPoE
ピカラ無料ピカラ光PPPoE
KDDI無料auひかりPPPoE

大手のプロバイダでも接続方式がPPPoE方式しかなかったり、同じプロバイダでも光コラボレーションならIPoEなのにフレッツ光ならPPPoEということがあるので注意してください。

Yahoo!BB以外はすべて無料で使えます。

フレッツ光を利用中の方はこの機会に光コラボレーションへの転用(切り替え)を検討してみるのをおすすめします。同じプロバイダならメールアドレスが変わる心配もありませんし、料金も安くなる可能性が高いです。

eoから下はNTT回線ではなく電力会社系の光回線サービスです。IPoEではなくPPPoE方式になってしまいますが、フレッツ光と比べてユーザー数が少ないので速度自体は速いです。

さらに次からはv6プラスに対応したプロバイダをご紹介します。

v6プラスに対応したプロバイダ

v6プラスに対応したプロバイダは以下の通りです。すべてフレッツ光回線利用の光コラボレーションサービスです。

  • ドコモ光(GMOとくとくBB)
  • SoftBank光
  • ビッグローブ光
  • @nifty光
  • DMM光

ドコモの携帯電話を使っているならドコモ光

ドコモ光ではプロバイダを自由に選択できるんですが、中でもおすすめはGMOとくとくBBです。

v6プラス採用はもちろん、Wi-Fiルーターのレンタル料が永年無料だったり、キャッシュバックやdポイントが還元されたりと特典がいっぱいです。

しかも今なら新規契約の際の工事費が無料のキャンペーン中です。

GMOとくとくBBはサイト上で利用者の実測の平均値を公表しています。

全国平均から地方ごとの平均値が確認できます。

ネット上ではドコモ光の速度が遅いと言った口コミがみられますが、これはv6プラス非対応のプロバイダを選択したためです。v6プラス対応のGMOとくとくBBなら大丈夫です。

ソフトバンク携帯を使っているならSoftBank光

ソフトバンク携帯とのセット割があるSoftBank光はソフトバンクユーザーにおすすめです。

ただ、SoftBank光ではv6プラスにするための機器「光BBユニット」を有料(月500円)でレンタルしないといけません。

セット割や入会特典のキャッシュバックを活用すれば他社よりもお得になるので、ソフトバンクユーザーならおすすめです。

auユーザーならビッグローブ光か@nifty光がおすすめ

au携帯とのセット割と言うとauひかりをイメージする方は多いと思います。フレッツ光ユーザーにもau携帯とのセット割が適用できる光コラボはちゃんとあります。

ビッグローブ光と@nifty光はau携帯1台につき最大で毎月1,200円割引されます。

家族でauを使っていて、自宅がauひかりや電力系光回線のエリア外という人におすすめです。

DMM mobileを利用中や工事費無料に惹かれたらDMM光

格安SIMのDMM mobileとのセット割があるDMM光なら工事費無用でお得に始められます。

まだ、ネットを引いていない人でDMM mobileを利用中の人におすすめです。

v6プラスが使えるおすすめの光コラボの料金やキャンペーンを徹底比較!

2018.05.12

IPv4からIPv6に切り替えると実際にどれだけ速度がアップするか測定してみた

現在私はIPoE方式のIPv6に対応しているOCN光を契約中です。

マンションタイプのVDSL方式(下り最大100Mbps)なので、元々の速度にあまり期待できませんが、IPv6にすることで実際にどれだけ速度が速くなるか測定してみました。

IPv6への申し込みは不要で、自宅で使っているバッファローの無線LAN親機の設定で簡単にできました。

まずはブラウザのURLに「192.168.11.1」と打ち込んで、設定画面にアクセスします。ユーザー名やパスワードは自分で変更していなければ、それぞれadminとpasswordとなっています。

認証されたら、かんたん設定の「ブロードバンド映像サービスを使う」をクリックします。

現在の設定は仕様しないになっているので、使用するのチェックボックスをクリックしてチェックを入れます。

Snooping機能は使用しないままでも問題ありません。

最後に設定をクリックして20秒ほど経過すればIPv6への接続が完了します。

実際にIPv6で接続できているかどうかはこちらで確認できます。

ごく稀にIPv6で接続しているのにIPv4と表示される時があります。

そんな時はhttps://ipv6.google.com/にアクセスしてみてください。GoogleのIPv6専用サイトなので、IPv4接続でアクセスしてもサイトが表示されません。サイトが表示されたらIPv6で接続できていることになります。

では、本題の速度測定に話を戻します。

IPv4接続時の回線速度

IPv6(IPoE方式)接続時の回線速度

IPv4時の速度が24Mbpsに対してIPv6に変更したら50Mbpsと飛躍的にアップしました。

時間帯によって測定結果は当然変わってきますが、IPv4より速くなることは間違いないです。

他の速度改善方法と比べて簡単にできますし、実際に効果があるのでもしIPv4で接続中なら試してみる価値は十分あります。

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